30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

土井隆雄宇宙飛行士による筑波宇宙センターでのミッション報告会

http://www.jaxa.jp/press/2008/05/20080501_doi_j.html
土井さん含め 6人のクルーによるミッションの(ごく一部についての)報告会.

1時間のみの報告会. 最初に1分間の写真撮影会があるあたりは, スターですからお約束^^



その後30分強, スライドと録画を利用しながら各クルーが説明.<- 既に日本国内数カ所で同様の説明会を終えてきた後なので口も滑らか. しかし特に突っ込んだ話も無いなという印象でした.



次に質疑応答. 事前登録時に提出した内容を元に質問者が幾人か選ばれた他, 会場で挙手による質問も受け付けられた.<- 私は事前質問からは選ばれず, 挙手もしたが選ばれなかった. 反省. 高く勢いよく, 背の高い人の影になるのを避けて手を挙げるべきですね.
最後に土井さんが ISS を "宇宙の家" と巧いことをおっしゃり, その次にJAXAISS 関連の偉い方(見るからに技術者さんだなという風貌の方)が "STS-123 は語呂が良く, hop-step-jump で次に繋げる" と熱いコメントをして終わりました.

私がしたかったコメントおよび質問は次の通りです
東京の大学で研究員をしております. NASA-TV で勤務中に皆さんのご活躍を拝見していまして, 勤務中にうたた寝していたところを土井さんのゴジラで起こして頂きました. お礼申し上げます.
さて土井さんはじめ皆さんは機会があればまた宇宙に行こうとお考えかと思いますが, そのためには極めて健康でなくてはならないのが現状だと思います. そこで, もし次回のミッションがあるとすれば, 今後健康維持/増進のために実施しようとお考えのことはありますでしょうか?できれば個人的な健康状態をふまえてお話くださると幸いです

以上です. 言うまでもなく?この質問は, 私自分が宇宙に行く場合の健康維持増進に役立てようという意図があります. たとえ宇宙飛行士になるのでなくとも, どんな健康が必要なのか,気になりますよね?

今回の目的は, 生の宇宙飛行士を見て興奮することでした. 果たして, 興奮と言える程気持は昂ぶらなかった. しかし彼らはやっぱりスターなんだと認識しました.
実存する宇宙飛行士の方々1人1人に憧れているわけでもないんだな. 土井さんは技術者として高い評価を得ているが, 毛利衛さんはそれだけではなく伝道師としての役割も担っている. より憧れるのは毛利さんだな.
自分が行ったら気持ち良いだろうな, という思いから, 宇宙を目指したいのだな.

退出後, 展示室を覗きました. 途中, おそらく T大の航空宇宙工学科の学生さんと思われる数名が, 衛星軌道の説明板を見ながら知識の確認をし合ってるのを見て, "こんな人達の中に入って行けるのだろうか..." と不安になりましたが, 一方で彼らが "中須賀さんの○×が" "中須賀さんが言ってた..." と, T大の教授の御名前を連呼してたのを聞いて, なんというか, エントリレベルの学生の初期症状だなと自己暗示的に診断し, 少しだけ平静を取り戻しました.
衛星のモックアップがたくさん置いてありましたが中でも私に刺さったのは日本初の人工衛星"きく".

なぜって "きく" が打ち上がった 1975年は私の生まれ年. 孤高な先駆者の気高い姿を見れり, モックだけど.