DailyTech Senators Obama, McCain Battle Over NASA Funding
記事によるとマケイン, オバマ候補共に現在進行中の宇宙関連の計画は最優先事項の一つと語っているそうです. 具体的計画内容として, オバマ氏は月面探査, マケイン氏は地球観測衛星に注力すべしとのことで, 国際宇宙ステーションを完成させることに関しては両氏共通しているようです.
両候補の宇宙関連政策は, 2010年のスペースシャトルの退役に伴いケネディ宇宙センターが在るフロリダ州をはじめとして国内で大量に発生する失職者にとっての救済措置との見方があり, 実行されるかどうかが不確か. 選挙のための票集めに過ぎないとの批判もあるようです.
しかし, 少なくともオバマ候補は以前は宇宙予算を減らすことを主張していたはず. 理由はどうあれ前向きになったことは個人的には嬉しいです. 宇宙に前向き, というだけの理由でマケイン氏を応援せざるを得なかったのですが, その不安は去りました.
よく, アポロ以降はアメリカでも宇宙開発の必要性への国民の理解が弱まってきている, と聞きますが, これまで私が会って話した人々から得た感触では, 実際そうかも知れないのかなあと感じています*1. しかしその一方で多くの人が, 現在までの宇宙開発はアメリカが片棒を担いできたんだ, という誇りを持っているようにも感じます. 誰かが "アポロで月に行ったって言ってるけど, 偽装しようと思ったらできないこともないよね" とおどけて訊くと "何それ?絶対行ってますから." と断言する. そして宇宙飛行士になりたい! と言っている若者は少なくとも UTA だけでもそこかしこに居ますし, NASA.TV でもしょっちゅう若者向けの宇宙飛行士にナルニハ! 番組を流している*2. もし宇宙開発が必要だという決定的な理由が提示されれば, いつでも多数の国民の理解が得られるという条件は比較的整っているのかも知れません.