30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

両米国大統領候補, 共に宇宙予算は減らさない.

DailyTech Senators Obama, McCain Battle Over NASA Funding
記事によるとマケイン, オバマ候補共に現在進行中の宇宙関連の計画は最優先事項の一つと語っているそうです. 具体的計画内容として, オバマ氏は月面探査, マケイン氏は地球観測衛星に注力すべしとのことで, 国際宇宙ステーションを完成させることに関しては両氏共通しているようです.
両候補の宇宙関連政策は, 2010年のスペースシャトルの退役に伴いケネディ宇宙センターが在るフロリダ州をはじめとして国内で大量に発生する失職者にとっての救済措置との見方があり, 実行されるかどうかが不確か. 選挙のための票集めに過ぎないとの批判もあるようです.
しかし, 少なくともオバマ候補は以前は宇宙予算を減らすことを主張していたはず. 理由はどうあれ前向きになったことは個人的には嬉しいです. 宇宙に前向き, というだけの理由でマケイン氏を応援せざるを得なかったのですが, その不安は去りました.
よく, アポロ以降はアメリカでも宇宙開発の必要性への国民の理解が弱まってきている, と聞きますが, これまで私が会って話した人々から得た感触では, 実際そうかも知れないのかなあと感じています*1. しかしその一方で多くの人が, 現在までの宇宙開発はアメリカが片棒を担いできたんだ, という誇りを持っているようにも感じます. 誰かが "アポロで月に行ったって言ってるけど, 偽装しようと思ったらできないこともないよね" とおどけて訊くと "何それ?絶対行ってますから." と断言する. そして宇宙飛行士になりたい! と言っている若者は少なくとも UTA だけでもそこかしこに居ますし, NASA.TV でもしょっちゅう若者向けの宇宙飛行士にナルニハ! 番組を流している*2. もし宇宙開発が必要だという決定的な理由が提示されれば, いつでも多数の国民の理解が得られるという条件は比較的整っているのかも知れません.

*1:と言っても宇宙ネタを切り出せるほどの仲の人や, そういう場面が中々無いのも事実. まだまだ要調査です

*2:日本の大学生で, 真剣に宇宙飛行士になりたい! と夢見ている人はどれくらいいるんだろう?日本の場合募集できる人数に限りがあり, 第一志望の職業として宇宙飛行士を目指すのが困難な状況ではありますが.