30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

911 に Thomas Friedman 講演

"フラット化する世界" で有名なトマスフリードマンが大学に講演しに来たので参加しました. 新著 "Hot, Flat and Crowded: Why We Need a Green Revolution - And How it Can Renew America" 発売の 3日後という時期でしたが, 発売前から既に講演をしているようなので, 特に UTA を彼が重要視しているということは無いと信じます.
講演内容の解説は次のリンクをご覧ください.
京希伊子氏による以前の講演についての書評@OhMynews
UTA の大学新聞による今回の記事
聴衆層は, 州立大ということもあるのか, 地元民がほとんどを占めているように見え, 年齢も20代に見える人はかなり少なく,30歳以上, 特に引退前後層が多そうに思いました. したがって UTA 学生と見える人は少数派.
ネット上の各サイトで評価されている通り, 環境対策へのアメリカの現状に思いきって苦言を呈する内容でした. 発売日直後ということより, 911 当日であることと, 大統領選真っ最中ということの方が, アメリカ人には意味が大きいのかな, と思っていましたが, 氏の話の上手さも相まって, 聴衆に訴えかける講演だったらしく, 拍手喝采が何度も起きました.
ただ, 個人的にはですが, 具体策があまり示されなかったのが少し不満でした*1. これからは環境問題だよ! というのは, 誰だって多かれ少なかれ概念は理解している. 私が勝手に期待してたのはそういった大雑把な概念じゃなくって, 具体的行動の策だったのですが, 炭素税やガソリン税を設けることくらいしか触れられなかったように思います. しかしジャーナリストなので,政策立案するよりも, きっと人々の意識を変えることが氏のミッションなのでしょう, そう考えたら納得しました. ちなみに, どちらの大統領を支持してそうなのかはよく汲み取れませんでした.

*1:私の英語力不足(と音響が万全ではなかったこと)で残念ながら主張が理解できなかったのもありますが