30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

今後 30年間の収支予測をしてみた

Engineering Economy というざっくりとした名前の授業で, ごく初歩的な会計を習っています. 情報システム構築に何年か携わると会計を扱うシステムに関わることもあるので, ふつうある程度会計の知識が身に付くものですが, 私の仕事はそうじゃなかったこともあり何も知りませんでした. 勉強になってます.
先日提出した分量多めの宿題は, 授業で習った利子, 税金, 減価償却, それらを総合して投資可否判断する等の計算方法を使って, 自分の今後 30年間に必要な金額を見積もり, "GO!" と言えるかどうか判断するというものでした. 所詮授業なので, 嘘の将来を書いても良いのですが, それでは勿体無い, 真剣に将来の計画を書きました.
どんな具体的数値だったのかは恥ずかしいしここでは書きませんが,そんなに高給になる計画でも無いのにもかかわらず大幅な黒字になるという結果になってしまったので, おそらく計算方法に妥当でない箇所があったに違いない. それに,支出項目に漏れもあるはず. 現に連邦政府に払う所得税を忘れてたことが発覚, これかなりデカいです...*1, とはいえその税金を差し引いてもまだかなり余裕があった.
ただし, 上述の通り正確な見積りでは無かったにせよ, ある程度 pay するのかも?という予測は立てても良いのだろうと思いました(あくまで楽観的な予測ですよ予測). 今の学部をあと 1年強, その後大学院に最大 2年間行くつもりでおり, 30歳代半ばの貴重な働き盛り・稼ぎ盛りの期間に, 未 or 低収入状態で数千万円を高額な米国大学・大学院用の学費 + 生活費に使うわけで, こんなことして果たして回収できるのか?知的興味を満たす為に来てるんじゃないぞ...とずっと不安でした. しかし今回, 当初から目論んでいる通りの方針で就職できれば, いつ頃黒に転じるか, 大雑把に掴めました(くどいですが楽観論です).
正確な計算をすることに最も時間を費やしましたがこれは不可避で, それ以外の箇所で苦労したのは再就職後の収入の上昇カーヴを予測すること. 予測といっても計算式があるわけではなく, 公開されていて信頼性のあるデータを見つければそれで今回は充分だったのだが, 結局英語では見つけられませんでした. MIT の SDM プログラムや CMU, UC Berkley 等, 卒業後の初任給を公開している大学院は結構あるのだが, その後の経年変化まで把握し公開している例は見付からなかった. 結局日本の某ビジネス系雑誌のエンジニアのキャリアに関する特集から, ITアーキテクトとエンジニアリングマネジャーのそれぞれの平均給与を参照し, 再就職後しばらくは前者, その後に後者の職に就くという方法で見積もりました. ただしエンジニア(, 特にマネジャー級)の給与は日本に比べ米国の方が高額なので*2, 日米のデータが入り乱れてしまったという点でも今回の予測は参考記録程度ですが.
ちなみに計画によると 3人の子供を授かり, 彼女ら彼らは私が 60歳ちょい前に大学生になるため, 定年前後に再び苦しい時期を迎えることになるようです. 父ちゃんがんばるよ.
ま, すべての事が, 明日のランチの献立ですら, 目論み通りになんて行かないんでしょうが.

*1:米国で働く場合を想定しました.

*2:勿論米国の方がただ高額なだけではなく, リスクも高いのでしょう. 結果が出ないと即解雇, とか.