30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

SFC井庭崇先生, モバイル時代の英語力強化法 ―日本にいながらの環境構築―」, 人工知能学会誌 Vol. 25 No. 5, pp.710-714

人工知能学会はわざわざ海外在住の学生会員にも学会誌を送付して下さるのでありがたいです. そして毎回と言っていいほど研究者の留学経験が後ろの方に載っていて, 私の留学開始直前に掲載されたSFC古川康一研の先輩である植野研さんの留学体験記はスキャンして渡米してからも何度も読みました. "黙って待ってても何も得られない" という言葉に励まされました.
そして今号の記事では著書 "複雑系入門" でも名高いイバちゃんこと井庭先生が MIT に約一年留学されてたそうで, 題からわかるとおり日本で英語を(アメリカに居る時と同じように)鍛える方法を, 研究者さんらしい的確な分析と現実的な実現方法を書かれてました. 何でも器用にあっさりこなしてしまいそうに思える井庭先生ほどの方でも英語コミュニケーションには苦労しているということへの共感と, 英語コミュニケーションを妨げる一番の原因は "表現のストックがない" ということに同感しました. なお井庭先生の記事は, 冒頭だけご本人のブログで読めます. http://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/sb.cgi?cid=56
"留学生すれば英語ネイティブになる" 幻想をどれだけの人が胸に抱いて海外渡航するのかわかりませんが. 私の想像では, 多かれ少なかれ皆さん現地人との英語の通じ無さに, 日本にいた時にたまにあった英語を使う機会での達成感, オレの英語けっこう行けるじゃん感は, ネイティブ側が相当レベルを下げて日本人に合わせてくれていただけなんだ...と気付かされ, ネイティブになる希望は打ち砕かれて自分に実現出来る範囲をさがして努力するんだろうと思います. 私自身もそうで, 自分なりに線を引き, ストックを溜めようと努力する毎日. 学校では研究者は(比較的)ゆっくりはっきり喋る人が多いし, 彼ら彼女らの使う表現のストックが溜まってきているのでだいぶ付いて行けるようになり, 自分の主張を通せるようにも少しづつなってきた. しかしアメリカ人が多数を占める研究チームミーティングだとか, 街に出た時の砕けた会話だとかはもうかなりの勢いで聞き取れない. おそらく日本人の中には, 諦めて学業/仕事に必要最低限な英語力だけ身に付けると方向転換した方は多く, それはそれで正しいと思います. けれど私はなんというか米国での生活をもっと豊かにしたいし, 第一 GF の周りは当然アメリカ人コミュニティで, パーティ同伴の誘いを毎回億劫に思いたくない. ということで最近の私個人のチャレンジは砕けた会話力にシフトしています. 長い道のりです.

Sea bass という魚. ブラックバスと同じなのだろうか?日本の淡水域に繁殖し続けるブラックバスは鮎を食べまくってしまうということで, 鮎釣り野郎である父が十数年怒り続けていますが, こうして食べられるのなら食べれば良いのに. さっくりして美味しかった(高価だったらしいですが...). ダラスの Five Sixty で.