30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

二月 Update.

二週間ぶりです.試験や提出物などでぎちぎちしていました.SMU の工学部大学院ではフルタイム学生は一学期あたり三クラスの履修がを勧められていて*1,私は先期も今期も四クラス履修していますが,中々ほんきで驚かれる.ただ,前の学校の学部時代に比べると宿題等成績に直接関係する事つまり "最低限やらなきゃならない事" は減っている気がします.教科書等,読み物が圧倒的に増えましたが,読まなくても授業や試験等にそーこまで影響しない.というか,クラスや講師にもよりますが,授業で扱う Systems Engineering (SE) というコンセプトやスキルへの習熟は簡単では無い (と思っているから大学院に通ってます) のだが,試験や提出課題は拍子抜けするほど簡単なことがここではよくあります.その点への考察はまた機を改めるとして,ここではそこまでハードに勉強しなくても良い成績は取れてしまうため,プロから色々学び取りたいと思っている私としては,講師との関係はもちろん,クラスメイト,配布資料や教科書等も含め,利用可能な資源は利用しきってやろうと思ってるし,内容の自由度の高い提出課題では求められてる最低限をやって満足するのでなく,将来の仕事に就いている時に "Risk Mitigation Plan はあの時作ったな.どうやったんだっけ?" 等と見返せる,見返す価値のあるものにすべく,全力です.
ところで,大学院 SE プログラム内の (おそらく) 唯一の研究プロジェクトにゆるく参加しています.米軍絡みだし内容は伏せますが,出資を受ける資格があるかどうかを判断される前の段階なので全員ボランティアで,早期リタイアして博士取得を目指すおじ様中心に,近隣の軍需企業のマネジャークラスが十何人,SE のディープな経験を要するタスクをこなしています.先週は作業結果のレヴューが二日間に渡り行われ,私もフルに参加しました (事務要員) が,そういうわけですべての議論を理解はできないのは分かっていました.参加した全員が長時間集中して議論し,モメつつもサクサク決めて進めていき,私が全然終わらないだろうと予想していた内容が予定より遥かに早く終わった.気付いたことはしっかり面倒臭がらずに議題に挙げ,しかも具体的に,とことん話し合われる.長い会議なのにグダーとならない.話の進め方は,目的を十分共有し,資料を十分用意して,等仕事人ならふつうに誰でもやるのと変わらないのだが,意思決定業務や SE の作業分野における経験の違いなのかなあ.アウトプットの無い/少ない会議のことを英語では "BOGSAT" (Bunch of Old Guys Sitting Around a Table" 等と言いますが,それとは大違い.これがアメリカのエンジニアリングマネジャー達の意思決定かと思いました.



根菜尽くしで作ったカレーがヒット.おでんカレー版みたいな.

*1:ちなみに留学生は三クラスが最低数.