30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

Boston Career Forum '11 と三十代のワタシ

たまにブログ更新したと思ったら失敗談ばかり書いてる気がしますが,今日も懲りずに新たな失敗体験を.
日本企業が米国で採用活動を行うジョブフェア "ボストンキャリアフォーラム",通称 BCF あるいはボスキャリ,に参加しましたが,希望条件に会う仕事はまったく出会うこと無く終わり,インターンの仕事を一日休むまでして時間と金を使ったことに見合う来訪だったのかと反省している所です.
経験者 (+8年),米国内勤務,ロボット関係という三つの条件に会う仕事を探していますが,三つすべてを満たすポストはありませんでした.WEB で事前に企業の募集要項は十分な情報と共に公開になっており,こんかいは希望のポストは見つからないかも,と事前から感じてはいた.しかし,実際に人と会うことで事態が変わるのがアメリカであり,日本企業だってそうだろうと期待したし,何より参加しなかったことを後から後悔しないために,来てみたわけです.しかし実際は,考えていた通り以上のことは起こりませんでした.来場していた採用担当者は採用要件がおそらくガッチガチに固まった上でいらしていたのでしょう,少なくとも私が面談した企業さん達はかすることなく終わりました.日系企業への就職を少し甘くみてしまったかな...今後は本来の方法に戻り,米国内企業 (含む日系) へのアプローチを続けます.
ボスキャリ自体,MBA を募集している一部の企業の他は,特にエンジニアリング企業をはじめとして学部/修士の新卒を主ターゲットにしてるようですね...ボスキャリ以外でも,在米の日系の就職斡旋会社から頂く日本企業のオファーは,"マネジャーになるのが前提で長く働ける方" とかだったりするし,"グローバル人材" とかいう言葉が流通する昨今でも,"自社で育てる" という日系企業の伝統に大きな変わりはないようです.
というわけで本来の目的は達しませんでしたが,色々な人と会えたことは良かった.求職中の知合いと再会したり,ボストンで働く知合いが友人を連れてわざわざ来て下さったり.出会いとそれぞれの人生模様."自分がやりたいと思える事は何なのか" の問いは,学部新卒者に限らず,キャリアのある人達でも,Job fair に来る人の間では共通するようです.あとは休憩時間に隣り合った人に話しかけたら凄い面白い人だった.日本の弁護士で今 MBA 留学中の彼は,敢えて目標を決めず色んな企業の面接を重ねることで自分の市場価値を計っているのだと教えてくれました.
魅力的な人達と会っていつも感じさせられるのは,自分ならではの価値は何なんだろうということ...自分らしく生きた結果が,他人にとっても価値があるということとイコールには必ずしもならないのかも知れない,ましてや仕事において自分しかできない仕事とは何なのか,そもそもそんなものあるのか?この歳にしても悩みます.三十歳になった時に,ふらつき過ぎた二十代を反省して,三十代は将来を固めるため,楽しむための "修行" の十年にすると決めました.それから六年が経ち,いまだに右往左往することがありつつも,いよいよ修士課程卒業・再就職を半年後に控え,自分の人生の芯を決める時期に来ている,それを再認識したという点ではとても良い滞在です.



本文と関係ないけど先日,元ルームメイトに連れられて Google 本社で噂の無料ランチを頂きました.ふつーにレストランで出てくるクオリティのパエリアとかが無料で食べ放題 (パエーヤは右端にちろっと写っとるだけだが...).食事他のアメニティを快適に提供するから仕事でいい成果を出してね,という同社の方針,嫌いな社員は少ないようで.他の企業にもできたら真似してほしいものです...