私は結論*1はシンプルかなーと思っています。
- 音楽の配信の形態は、iTunes等の「曲単位の安価なデジタルファイル」を消費者がダウンロードする、というサービスが、従来のCD等のパッケージ販売と同等に流行する
音楽に対価を払え、という供給者側と、
もっと多くを簡単に聴きたい、という消費者側の
隙間のミゾをうまく埋める方法として最も現実的だと思います。1曲毎にそれなりの安価で販売する、稲陰先生おっしゃるところのmicro transaction方式。
結局、音楽に関係する利権者関係は現状の四極構造をなかなか脱し得ないんじゃないでしょうか。下図のやうな↓
この4者を公平に納得させられれば、理論的には誰も文句を言わないはずですね。
音楽クリエイター ―― メーカー・権利関係者
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消費者 ―― 小売店
実際iTunes型ビジネスモデルなら、小売店除く3者は文句言わないんじゃ?と思っているのですが。お金は普通に発生するわけだし。実際最後の質問者だった渋川さんがこの新モデルの日本での登場を急ぐべきだという趣旨で指摘しておられたのに私も全賛成です。
ところがこのシンポジにおいては権利関係の方々から、明解な感想は頂けなかったように思います。音源販売ビジネスを実際やるのは業者なのでJASRACがiTunesを推進する必要は無いけど、では日本では何がどうなってそれらの登場が遅れてるのかってのは分からずじまいです。なぜ、従来型の、CDのようなパッケージ売りに、権利関係の皆さんが固執するのか(私にはそう見えた)分かりませんでした、レコ社の方なら分かりますが。USでは、その辺のビジネスモデルの機転がもうとっくにOKになってるから、続々と新商売が出て来ているんでしょう。
*1:熊坂学部長おっしゃるところの、今後どうしてったら良いかの提案