筑波大学の長距離走が熱いらしい 2026/01版
をしました.今回も同じ方向性のコメントをします.
10年ぶりくらいに,1月に日本に居ます.箱根駅伝も TV で生で見ました,少しだけだけど.
そして,見れなかった一区で区間新とのこと.ここ10年ばかりの一気の高速化の流れの中でとは言え,当時既に日本代表を争うレベルにあり,学生としては絶対的な実力者だったと言って良いであろう1990年代の渡辺康幸や2000年代の佐藤悠基らの記録を,世代の中で抜きん出ているわけではない何人もが破ってるのを見るのは,なんというか信じるのが難しいところがある.しかし,走りに関する様々な技術が向上したおかげでそのようなことが起きる,というのは素晴らしいと思う.
その一区,区間3位相当・区間新相当をマークしたのがオープン参加学連選抜の筑波大・川﨑颯選手.
【十人桐色2025】「一日を100%で乗り越えるための言葉」#40川﨑颯 – 筑波大学陸上競技部
を読むと,高校までは全国大会・インターハイはおろか,なんと地区・大阪府予選すら勝ち上がってないそうです.そのレベルの選手が大学3年になって,20年前30年前には当時飛び抜けた成績だった区間記録を遥かに超えるパフォーマンスを出した.ブログを拝読すると,文章がうまくないと謙遜されてるのもなんのその,ご本人なりに論理的に技術や精神論を築き上げている様子が伺い知れる.
今回はもう一人筑波大で驚くのが
.長距離ではなく 800m だが,医学部生.前回記事でも医学部生の長距離走部員がいらしゃったが,部員の多くが体育専門ではない学群の所属である筑波大において,医学部の学生が二足の草鞋を履くのは決して珍しくない様子.
世界のロードレースも速くなってる進化曲線には,日本の世界線で戦うレベルのトップ選手のタイムは付いていっていない印象もあります.そんな中で久々に見た箱根駅伝,予想通りますます加熱してそう.学生ランナーのタイムはトラックもロードも物凄い速くなってる.一方で世界のトラックで堂々と張り合っている我らが順天堂出身の三浦龍司選手は箱根では飛び抜けた成績を出してないのも興味深い.何にせよ,今後10年で世界で戦える選手が出てくるのか注目です.
そして大学の勧誘.上位の私立校の学生は,競技以外をどれだけやれてるんだろう.学生の本分は学ぶこと (やってることの対価は後で受け取る).競技から多くを学ぶのは間違いないが,一方で学士のタイトルは,体育系学部でも無い限り,競技無関係のものがつく (更にいうと体育系学部でも,学士号授与の評価は競技以外の成果で判断されるはず).まあそんなこんなの是非の議論は別として,筑波大学のような,競技と,それ以外の専門分野の学びとの両面を頑張っている生徒さんや,そういう環境を支えるスタッフの皆さんを,より応援したくなります.
書籍も買って尊敬する弘山勉コーチは去られたものの,やはり,推薦入学が少ない・一般受験者が多い環境,など,筑波大は異色の存在.ますます応援したくなりました.
パリ五輪の色々な陸上競技の記者会見を流し聞き
パリ五輪の中継は買わなかったため同時期には見られず,大会中から大会終了後の今になって,陸上競技の色々な種目を Youtube で見られる米・NBC のダイジェストで見ています.どの種目も7分くらいになっていて見易いものの,選手入場や競技後の余韻はカットされることが多く,不満は溜まりますが,文句は言えないか.
そして競技ダイジェストと対にして見ているのが記者会見.音だけでもそれなりなので,家事する時の BGM 的に流し聞きしてます.競技数が多く中々終わりません.競技後の何時間後に開催されてるのか分かりませんが同日なのは間違いなく,シャワーは浴びたのかとか,選手村に一旦帰った後なのかとか,そも会見場は選手村の中にあるのかとか,色々どうでもよい興味が湧きます.選手達はおしなべて疲れてそうなのは仕方のないことで,しかしその中にあって特に際立つ対応をする選手はそういう意識がよほど高いのだろうと.
東京大会から連続出場した選手の多くが,トーキョーは辛かったとか,今回は良かったとか,今回が私にとって初めての五輪,等といった発言をして,もちろんコロナ禍の無観客での競技の難しさを指してるだけで,運営その他東京について不満を述べてるわけではないのですが,何か東京が悪く言われてるように感じてしまうのでした.東京に何らかの愛着がある者としての自意識過剰でしかないとは思いますが.幸い2025年の世界選手権が東京開催ということで,トキオ良かった!というコメントの炸裂を早くも期待してしまいます.
あと,聞いてて気付くのは記者の傾向というか.陸上は米国が超強くて入賞者数も入賞競技数も多いのあってなのか,米系メディアが目立った印象.そして質問を XXXX.com の YYYYY ですが,と始めるのも,陸上競技を扱う独立系メディアが多い米国の記者のまあ宣伝を含めた対応なんだろうなと推察.米国人にしか興味のないような質問もよく出てた気がするけど (個別取材もするだろうし後で聞けよとも思うけど,本国への速報記事に入れたいのだろうし仕方ないのかと),いっぽうで国籍無関係にかつ興味を持てる内容にと,場を弁えてそうな質問も多いと感じました.五輪だけでなく,継続的に取材してきてる人達なんだろうと質問の端々から感じられる.それは (とりわけ陸上競技の人気が高いらしい) 欧州系と思しき記者も同様に感じました.
いっぽう,日本の唯一のメダル獲得となった?女子やり投げの会見では,日本の記者の日本語による質問が多かった.5人くらい別々な記者が質問していたでしょうか.英語以外の話者が不公平に感じるようなのは五輪っぽくないと個人的に思うし,じっさい会見の運営は英語以外の言語への配慮は行き届いてそうで,日本記者が日本人選手に日本語で質問することには異論は無いです*1.が,内容は,,日本の人しか興味ないことを聞くのは,先にも書いたようにある程度仕方ないにせよ,5人も質問してるんであれば競技のことも聞いてくれよと思うのは,一視聴者としては妥当な願な気がしますが,どうなんですかね.競技終えたばかりの選手の頭にあるのは,技術論だったり,チームのことだったり,直前にやり終えた仕事により密接なことじゃないんですかね.五輪の金メダルはどんな価値がありますか,と聞きたくなるのはわかる,わかるけどねえ..一般的すぎる.その場・その人達でしか成し得ない会話・ユニークさに価値を感じるんですが,そういうのは拘りとして持つ必要はジャーナリズムには無いのかなあ..あと取材が薄そう.北口選手は2023年の世界選手権覇者で,一年後のパリの金メダル候補なのは遅くともその時点で判明してたわけで,それなりに時間かけて取材しても良さそうなもので,ある程度の取材を重ねていればそういう雰囲気は質問からも滲み出そうな気がします (先に触れた米/欧の記者がそう).4月のオスロの大会の後にこう話されてましたが...,とかそういうの小出しにするだけでも全然違う.そういう感じもまったく感じられない質問の数々でした.
ネットで個人が発信する時代となっても,記者/記事を経ないとわからない情報は依然多く,そのスポーツ/種目の世間での人気みたいなものも,記者さんに依存する部分はあると思う.おそらくだけど今回取材陣をパリまで派遣できたのも資金力のある大手メディアが多いのでしょうから,世間への影響力はなおさらです.ちょっと考え方変わるといいなと.
なお個人的に特に良かった会見は:
- 米国の Gabby Thomas,ハーバード卒とかスーパーモデル並とかの付帯情報がメディアで先走りがちな選手と思いますが (私の興味はあくまでうちの子らと同じアトランタ育ちというところ),戦い終えて余韻たっぷりのこの場でなお子供達に夢を的な話を雄弁に話すあたりはもうさすがです.
- 女子 5,000m 銅の Sifan Hassan と金の Beatrice Chebet.この後 10,000m とフルマラソンでもメダルを取るという人間離れした偉業を成すことになる Hassan が,疲れることを気にもせず?よく喋る,そして Chebet の将来的なマラソン含めた複数種目挑戦を公言させてしまうというおもしろいハプニング.
日本語補習校での卒業/修了式の意味?
年間40数日しかない登校日うち1日を卒業/修了式に費やすのどうなの?と日本語補習校で話題にあげようかどうか迷います.ほんらい週5日で学ぶ範囲を週1日に詰めるので,あと1日追加されるだけでも余裕が生まれるのではと思ったりする.週5で通う学校ならまだ,最後の1日に式典することで特別感が生まれるのもわかるけど,週1ですよと.一方で補習校は,学業だけでなく文化に慣れ親しむ面も大きいので,日本の式典の感じを経験しとくのも悪くない,とかでしょうか.まあうちの2年生は修了式は1時間もかからないみたいだし,深く考えなくとも良いのかな.
雑感: 大学卒業生メールサービスの変遷と動向 2024/01版
友人から教えてもらって知りました:慶應義塾の卒業生のメアドサービスが2月末で終了.
卒業後20年以上私は第一メアドとしてほうぼうの登録に使ってるので,更新しないといけないかもです.痛い.しかも告知から2ヶ月未満でサービス終了というのはいささか配慮に欠けてないかと疑問を投げざるを得ない.
卒業生 Email サービスについては,よく知らないけど,2000年代序盤に各大学で自前提供するのが流行ったのかもですが,セキュリティ確保のためメンテナンスを常に継続しないといけず,諦めるところが出始めた,という状態か.妻の米国の卒業大学も自前から Google に乗換えると去年連絡が来たらしい (同じアドレスを継続できるらしいのがナイス) .
慶応については,自前サービスについてはセキュリティ面の機能強化が時代に追いついてない点への懸念を2022年に書きました.
2000年に開始されたと思われる自前サービス以降,学内は Google に切り替わってるはずで,じっさい2015年以降の卒業生なら Google 版アドレスを利用継続可能だそうで,2015年以前の卒業生にも Google へ転向等してどうにかサービス続けて欲しかったですが,利用者少なかったのか知らないけど,不要と判断されたということですね.
gmail.com にしろ永遠に続く保証のある (しかも無償の) サービスはないでしょうが,大学の運営するものなら無くならないだろとたかをくくっていたところ,そうでもなかった.慶応も生涯利用可能と謳ってますが (下に引用),さすがに20年先の技術/利用申請者数の動向,組織内 IT 部門の予算配分等の予測は難しかった,ということなのでしょうか,内情はわからないけど.
このメールアドレス(例:taro@2011.jukuin.keio.ac.jp)宛のメールは、すでにお持ちの別のメールアドレスに転送する仕組みになっており、原則として一生使えるものです。
あと,慶応にしろどこにしろ卒業大学に誇り/愛着みたいな感情がある人は少なくないでしょうからそういう人にとっても残念では.私はそういうのが殆ど無く,あくまでアドレス更新が面倒なこと一点のみが不満ですが.
既述のようにあるサービスが生涯継続,という謳い文句は半信半疑に留めるべきというのが今回の教訓かと思ってます.とはいえ私企業よりは大学の方がまだ期待できるかなという気持ちをいまいちど持ち続けてみることとし,私個人の第一アドレスは大学院のアドレスに切り替えます.数十か所から下手すると数百箇所の変更,めんどくさい..多分これを期にさよならするサービスが出まくる気が.
20年後の2045年頃に gmail.com がどうなってるかなんて誰も分からないけど,Email 自体は残る気がしています.インスタントメッセンジャー (IM) しか使わないという人が最近とても多いとは聞くけど,IM は現状ではデータのフォーマットが各サービス固有 (ですよね?) のため異なるサービス間でやり取りができず *1,拡がりが限定されるのに比べ,フォーマットが共通化されている Email は,送受信に使うアプリを限定しないので強いと思う.けど IM が強い機能,Like! とか送るの,が足らないのでそこは強化にならないのかなあとかは思うけど.かしまさか1990年代から細々と?続いてる aol.com だけが勝ち残る,なんてことになったりするのでしょうか.生きてればまたその頃検証してみたい.
いくつか他大の例
- Princeton 2023/11 https://alumni.princeton.edu/stories/princeton-updates-email-forwarding-service switches to Google.
- Johns Hopkins https://alumni.jhu.edu/important-security-changes-alumni-email-aliases-alumnijhedu rejects "disguised" sender-origin.
- 北里大学 https://www.kitasato-u.ac.jp/knc/mail/stu/end_service.html 2022/09 で終了
- 筑波大学 https://futureship.sec.tsukuba.ac.jp/news/211228-1.html Google で 20GB まで.世界的にも手厚い方に思える?
- 明治大学 https://www.meiji-shikon.net/?p=8581 2023/01 生涯アドレスサービス新規申請終了?
- Oxford https://www.alumni.ox.ac.uk/email-forwarding-service-faqs switched in 2021 to UK-based service called aluminaiti https://www.aluminati.net/
- MIT https://alum.mit.edu/disabling-basic-smtp-authentication-protect-alumni-email-accounts disabled some features (they are using Microsoft btw)
- 東京大学 https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/n_z0516_00007.html 慶応と似て転送のみ.
- TU Munchen https://portal.mytum.de/erstlogin/mailbox_htm/document_view? Very limited volume but it's not alias, legit email.
- EPFL https://epflalumni.ch/page/lifetime-email-address is alias-only, similar to Keio's service.
- 横浜国立大学 https://www.ynu.ac.jp/hus/joho/22461/detail.html 2019 ends almuni service
- Florida State U. https://its.fsu.edu/about-its/news/fsu-ending-alumni-email-life-service ended lifelong alumni email explaining low rate of usage (only 10% accesses email in 3 years after graduation) and the school followed trend of other larger institutes (U. Illinois (which isn't confirmed yet by me), U. Florida (confirmed)).
- U. Florida 2023/10 https://www.usf.edu/it-updates/2023/alumni-discontinue.aspx suspends alumni Google service in 2 months afterwards.
- William & Mary https://www.wm.edu/offices/it/announcements/important-update-to-alumni-google-services.php shut down Google service for alumni, giving total of 7-month long grace period in 2023. One of the rationales is Google's service that used to be provided for free being no longer free.
- U. Minnesota https://it.umn.edu/services-technologies/resources/faq-planned-changes-email-offerings switches to alumni domain (I don't know what this entails internally though).
*1:昔は Pidgin - Wikipedia なんてのもあって期待してたけどいつからかすっかり聞かないですね
ダジャレ好きには堪らない米国社会?
日本語だと"ジョーク"は冗談,場を和ますための軽いうそと使われると思いますが米国の joke はどうもナゾナゾのようです.職場でも会議によっては雰囲気和らげるためか多用されてました (特に堅いままで終わりがちな遠隔だと効果的).ハロウィン感謝祭クリスマスと大イベントが続くパーティシーズン,ネタが切れ気味の時に温かみを途切れさせないためにも重宝されることがあるようです.最近はうちの小学生が学校で先生や同級生から仕入れたジョークを頻繁に持って帰ってきます.
私の問題は,joke をクイズ形式で出題されて回答する側になった時に答えがまったく見当つかないこと..日本のナゾナゾは純粋に論理の転換だと思うのですが,米国の joke はそれに加えて文化の違いが大きいのと,ダメ押しでキツいのが語のスペリングがよく入れ替わること.私の世代で衝撃だった映画 Pulp Fiction の "catch up" -> "ketchup" が良い例です (刺激的な映画だったがこの joke にも,その表情と場面でそんなん言うか〜と度肝を抜かれた).聞いたらあ〜となるけど回答する際には思いもよらない.
日本のダジャレやオヤジギャグと同類なのかな?と思うので,私も嗜み程度には鍛えられてるはずなのですが,"寒い"という対応が受け容れられている都合,誰かがオヤジギャグを発した時にはどこか引いてる風を装うことにしてきてしまっていましたし,ダジャレを思いついても,内に秘めたままだったり,発言するにしても自卑してる感を全面に出しながらやってました.したがって joke センスを鍛える機会は日本語でも多くあったのに,その機会を逃してきた.一方米社会では"寒い"対応は不要で,上手いと思ったら派手にリアクションしてよいし,日本的対応だと"寒ッ"とすべき場面では無感情で "ha, ha, ha" と暖かみをもった対応が為されるのが常套か.大人も子供もイベントがめちゃめちゃ多いこの三ヶ月,疲れ切った合間に dad joke とググって勉強するのもアリかもです,やらんけど.
付属高校の甲子園優勝と帰属意識
付属高を卒業してなくともどこかの時期に慶応に関わった人達が甲子園で慶応高を母校のように応援する,というのを見て,何の不思議も無く感じるのは慶應義塾の不思議なところかな,
と思ったものの,出身都道府県のチームを応援するとか,自分なりに線を引いたコミュニティに帰属意識を持つのは誰しもやることだし,特に慶応だけの現象でもないのかなと.
そう思っていたら,大学学部が慶応の高橋由伸氏が,同じ神奈川の他の高校卒なので慶応高校の優勝は複雑です,と言っててもう何が何だか.
なお私は今回盛上がりを見ても,母校だ!とか,高まるものも何も感じることがなかった.
もしかしたら元々,学部最初の3年間に勉強をさぼったのを激しく悔いてるため慶応の学部を卒業したのを誇りに思えてないのも関係してるかも知れませんし,もしかしたら慶応高卒でないという線引きを無意識にしてるのかも知れないし.そういう人もいるでしょう.
しかし107年ぶりというのは目が白黒します.おめでとう.
牽制球にすら垣間見られる一流の攻防
https://news.yahoo.co.jp/articles/1078bda85efa01cf04eba23cd24fb28d82c40a4c
ピッチクロック〝容認〟の伊原春樹氏「けん制数の制限は断固反対」2つの理由
試合時間改善は大賛成だが,牽制球については本職中の本職・伊原氏が仰るように,野球技術が浅薄化しかねない変更だと感じるので,牽制球が抜け穴になっているという指摘もあり難しそうですが,慎重に議論して欲しいです.
牽制について思い出を一つ.1986年広島-西武の日シリ第一戦,2点を追う広島8回に待望の一塁走者が出て,代走専門のスペシャリスト今井譲二が満を持して登場.塁上でうるさい今井を封じたい西武.執拗に牽制を繰返す西武先発の東尾.しかし緩い動きと山なりの球で,刺したい意思は見えない.ここで牽制球を投げる目的は刺すことでなくて,リードを大きく取らせないとか,何か他にあるのかな,老練な東尾だし,と誰もが感じてそうだったその瞬間,突然ピュっと速い牽制を投じ,虚を突かれたのか,今井は帰塁が遅れて一塁で刺され,結局広島は8回も無得点.
故・北別府と大ベテラン東尾の投げ合いという,明らかに剛力ではなく技術の凌合いが見られた試合.そこへきて,一試合でたった一度の出番にすべてを賭ける走りのプロ今井と,老獪という言葉がまさに当てはまる当時既に200勝達成していた東尾の戦術との対決.牽制球はスコアブックには残らないかもですが,当時小学生だった自分でもわかる高いレベルの駆引き,記憶には鮮やかに残ってます.
速い球,大きな本塁打,華麗な守備等,野球にはパット見で惹きつけられるシーンが沢山あって,それが野球の魅力の一つだと思ってます.いっぽうで少し時間をかけ,点ではなく線でみることで初めて見えてくるような凄さ,まさにこの牽制球の攻防がそうだと思いますが,に気付くと,面白みが数倍になるように思います.そんなシーンを小学生のうちに見ることができて幸いでした.
上にも書いた通り,試合時間改善の大きな流れがある中で,牽制球が水を刺してしまうようであれば,それはよろしく無いと思うが,東尾vs今井のような痺れる勝負が不可能になってしまうような変更も,避けてほしいと願います.