30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

秋学期開始! と理科系基礎科目と日本の工学部人気凋落

2008年8月18日号の日経ビジネスの特集タイトルは "さらば工学部 「6・3・3・4年制」を突き破れ"
http://business.nikkeibp.co.jp/article/premium/20080812/167824//?ST=pcam2


戦後日本が奇跡的な復興を遂げたのは、高い能力を備えた技術者を大量に生み出す「教育」が輝いていたからだ。だが、そんな風景は様変わりした。ゆとり教育少子化、そして理科離れ…。技術立国の命運を賭けて、教育再生への挑戦が始まった。
驚いたのは, 日本と中国の研究者数の変遷. ここ15年で60万 -> 80万 と 20万増(30%増) の日本に対し, ここ10年で 50万前後 -> 120万(150%増)の中国! 研究者の数って, 国力に影響しそうですよね...日本の研究者数も増えてはいるのだが, それにしても中国の凄い伸び. 北京五輪も成功と言われ, 今後の中国の国力の伸長たるや如何に.
8年前に日本の先端強化課題としてナノテクや情報等を挙げた東レの名誉会長の現在の言葉が紹介されていました. 曰く, 日本のモノづくりレベルを保つためには "基礎科学教育の再構築" が必要とのこと.
丁度今日から UTA で秋学期が始まり, いよいよ私も正規授業です. 初日から朝9時から夜8時まで授業. シエスタする時間はあったものの, 英語で授業を受けるのは予想通り大変です. 数学は板書から目をそらすと何のことを言ってるのかすぐ解らなくなる. そう, 以前書いたとおり学部過程に編入していて, 日本の大学で履修してなかった基礎科目(数学, 物理, 化学, 生物, 地学)を取り直しています.
私は高校文科系転向組で, 大学でも特に熱心に理科系基礎科目は採らなかった, それでも日本では情報システムエンジニアとして働いたのですが, 心中では基礎が出来ていないことを恥じ, 基礎が無いことが更なる高度なシステム開発へのステップアップを阻む場合もあるのを残念に思っていました. さすがに高卒の新規学部生ほどにじっくり長時間かけて学ぶわけにもいかないんだけれど, 働いている同年代の人々に比べれば基礎をやり直す時間は持てる. 日々無駄にできない! という意気込みを新たに頑張ろうと思います. この日記を書く時間は確保しつつ.