製品リリース難
オープンソースソフトウェアのリリースについては以前の5年間ほどほぼ毎日のように関わっていて,数千/数万人以上の同時ユーザがいるようなソフトウェア (MoveIt, industrial_ci 等) もやっている/たので,勿論困難はあれどまあお手のもの感はあったのですが,製品のリリースとなると勝手が違うようです.前職で,お客様の大手企業ロボティクス部門の方々が,年二回のリリースの度にエグリまくってたのを見て,何が大変なんだろう?でも触れないようにしよーっと,と見物していましたが,現職でリリース担当になって1年半,毎四半期のリリースの度に息も絶え絶えになっています.オープンソースの場合,不具合があったら修正リリース出せば良いやの世界ですが,製品,しかもお客様現地行かないとつらい,とかだと一個不具合直すために旅費だなんだで百万円以上かかることもあるし,そもそもお客様先に損が発生しかねないので,とにかく慎重です.産業用システムって化石のような古いバージョンが現役だよねとか馬鹿にされる対象なわけですが,自分も似た心持ちになりつつあるのが悲しくも現実.リリース作業期間中はニュースとか読む心の余裕もなくなりますね...終わった (Ende) と思ってもリリーステストで何か見つかったりで,なかなか終わらないし (Never Ending).つい Michael Ende が名作 The Neverending Story 書いたのって自分の名字に創発されたんだよね?とか考えて気を紛らわします.