青木昌彦 スタンフォードと京都の間で
人生色々ありますから, モチベーションが小さなふれ幅で上り下がりすることはよくありますが, ジブン, 大人になりましたと感じるのは, 下がったのを上に向ける方法を幾つか持っていて, 落ちてもそのままにせずすぐ上げる努力に移れる時です. 今日は幾つかいつもの方法をやってみても上がりませんでしたが, 以下の高名な方の本を読んだら"ガチ"上がりました.
- 作者: 青木昌彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1991/06
- メディア: ハードカバー
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しかし結果的には少しだけ触れておられた御専門の比較体制論の話に, スタンフォードについてよりも興味を持ちました. 日米の組織構造を情報共有と人事管理という 2軸に配置すると,
米国: 人事 = ヨコ, 情報共有 = タテ
日本: 人事 = タテ, 情報共有 = ヨコ
と読む事が出来るとの事*1. そしてそれぞれのメリットは米国式は巨大システム開発と流動的人員配置に, 日本式は社会状況や顧客要望に応じて多様な商品ラインアップを素早く築くことに向いているんだとのこと.
1991年発刊の本であり上記のアイディア自体が今新しいのかどうかはさておき, 日米エンジニアリング組織比較が興味の一つである私には今なお解り易かったです. そして自動車や半導体に有効だった日本式は, 顧客からの要件が素早く変わりまくるという点で現代の WEB システムにも有効なはず. その割にはソフトウェア界においてもこの手の抽象化された方法論は日本ではなくアメリカ等非日本の人から出てくるという印象がありますが, 著者によると全体的傾向としては経済学界でもそうらしい. ソフトウェア工学についてはまだまだ勉強不足だし機を改めます.
取り敢えずモチベーションギンギン上げに成功.