30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

宇宙開発技術2点 (人型ロボット, LED 通信)

ニュースで見た2点を紹介まで. いづれも "宇宙を応用領域の1つとして考えている" という話で, "宇宙のために作っている" ものではないでしょうが.
1. NASAGMが開発、人間に近いロボット『R2』(動画)


http://wiredvision.jp/news/201002/2010020523.html
米General Motors(GM)社は、NASAと協力してロボットを開発している。「工場や宇宙で、人間と共に労働できるロボット」を作るという契約に基づくものだ。ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターで3年間にわたって共同開発が行なわれている。
9キログラムのバーベルを振り回すことができ、ホンダのAsimoを一歩進めようとしているようだ。
このロボットは『Robonaut 2』(R2)と呼ばれている。オリジナルのRobonautや、他のヒューマノイド型よりも高速で器用なようだ。

Houston が拠点とのことですが, NASA のロボット/無人宇宙開発といえばイメージ的には(先日訪れた) California 州パサデナ市の JPL じゃないのか?ヒューストンは有人宇宙開発なのではないのか?と疑問が. 両拠点の間にそんなにばっちりと違い/溝があるわけではないのかな.
宇宙飛行士をサポートするという用途と見た目とが, 漫画 "Moonlight Mile" で国際宇宙ステーションデブリから救う遠隔操作ロボット "ガーディアン" を想起させます.

2. 無線通信を「見える化」する. 日本発「可視光通信」の技術と未来
http://eco.nikkeibp.co.jp/em/ecolabo-kita/05/index.shtml
LED を照明としてのみでなく, 情報通信にも用いよう, と. 省電力, 省スペース, 安全第一の宇宙空間では LED 照明が通信を兼ねることのアドバンテージが特に大きいため, 応用領域として宇宙の比重が高まっているようです. 以前偶然に慶大理工学部中川研の方の博士論文を読んだことがあったのでこの研究の存在は知っていましたが, まさか日本がリードしてる分野とは知りませんでした.