'11 春学期履修授業．軍用技術を学ぶことの正当性
春学期開始後一週間経ち，一通り授業の導入が済みました．今期も四クラス履修しますが，Computer Science & Engineering から二クラスとってた先期と違い，今期はすべて Systems Engineering (SE)です．先期履修していた SE の二クラスは共にかなり Intro に過ぎません感アリアリだったのと，二クラスしかとっていなかったのと等の理由で，Systems Engineering を学びに来てる感が薄く，また全四クラス中三クラスは知ってる内容が出てくることもありました(復習 + α できたので良かった)が，今期はかなりキテそうです．初回授業から結構分からない内容が出てきている．授業中に講師と生徒のやり取りが活発なクラスもあり，鍛えられる期待大．
履修する授業名一覧:
C-1. EMIS7303 Integrated Risk Management
C-2. EMIS7305 Systems Reliability, Supportability, and Availability Analysis
C-3. EMIS7307 Systems Integration and Test (以上必修)
C-4. EMIS7357 DECISION-SUPPORT SYSTEMS
どのクラスを履修するかは十二月末から，結局最終登録期限の一月二四日まで悩みました．焦点は，i) ダブルディグリーにするかということ，ii) SE に関し必修を先に終わらせるか，毎年春学期にしか開講されない選択科目を取るか，でした．まず i) については，SMU の工学部は二個目の修士をやや少ない単位で取れるのでそれを利用して Computer Science (CS) 系の修士も取るか検討しましたが，二学期余計に要るため却下．いい加減学生を終えて早く仕事に戻りたいです．それに SMU の CS は，米国内の他の学部を出て SMU の CS の修士に来た学生と意見が一致する所なのですが，易しすぎると思い*1，費用対効果が薄いと考えたため．次に ii) ですが，先日少し書いたようにアドバイザの助言等を考慮して，まず SE というものの全体像をもっと捉えることに努めることにしたため，残っている三つの必修を先に終えることにしました．
ちなみに，C-1 から C-3 はいづれも講師が軍需産業出身／勤務者．米国でこれまで構築されてきている SE は，航空機，戦闘機，宇宙機，艦をはじめとした開発規模が極めて大きいシステムの開発向けの知識体系で，そういう大きなものはまとまった資金，資源が無いと作れないから SE を導入している組織は基本的に大企業に限られると思われます．そして，近隣に軍需の大企業が多く集まるこのダラス・フォートワース地域はそういった企業から非常勤等で人が呼びやすいため，教員確保の点から言うと SMU は SE を学ぶ場所として米国内でも優れた方だろうと私は勝手に考えています．
ただ，当然の流れというか，例えで使われるのは兵器開発の事例が圧倒的に多く，また国防総省が公開している SE の手順書が参考図書として指定されるため，戦争や兵器開発を支持したくない者にとっては微妙です．効率を測るための尺度の一つとして "Kill per attack" なんてのが書かれた資料を見た日にゃ，このままここで勉強し続けて良いのか，と不安にもなる．しかしながらこの点において L-3 コミュニケーションズ (軍需収入世界第八位くらいの企業) 勤務の講師が言っていて納得したのですが，"軍事産業の為だけに授業をやってるわけではないが，軍事を例に使うのは，兵器開発はその長い歴史の中でおいてさんざん失敗をしてきており，軍需企業の経験や米国防省の SE 文書にはその失敗経験の反省が盛り込まれているからだ"，と．別に将来武器作るわけではないし，軍からの技術移転を否定したら今の時代何もできません (インターネットだって元々は軍用) から，ひとまず安心して勉強することにします．
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| Vegan (動物の脂すらつかわない菜食主義) のお店にて．味にそこまで鋭くない私は，普通のハンバーガーのように美味しく食べました．商品名は "Cowboy burger" だったんですが，どこがカウボーイなのかイマイチ不明なのと，牛肉も当然入ってないのに Cow とか言っちゃってるヒネリがナイス． |
