30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

義弟妹との関係,異文化編

米国育ちの妻と交際・結婚を経て10年以上になる.妻には妹が2人.またそれぞれに配偶者や交際相手がいる.日本で30年以上育った者として義妹弟との関係はどうか.他の家庭はわからねいけど自分の所は今の所こうだというのに触れてみる.

妻ら姉妹はとても仲が良く,地理的に離れ離れだが毎日のように Text message (電話番号に宛てて短文を送信できるサービス) や動画通話をしているし,SNS もフォローしあっている.話し込むこともあるように見える.社会問題とりわけ人権や医療に関する意識がとても高く,常識人であろうという意識が強いように各々見え,そうは言わないがお互い励まし合い・助け合いながらどこか切磋琢磨し合っている.特に他人種混合の米国では日系人として育つという文化背景を共有していることは姉妹間の繋がりを一層強くするのだろう.まあ所謂馬鹿話も多いが.食の趣味もかなり共通してそう.会えば常に話が尽きない.主張を表明する米国人らしく懸念があればはっきり伝えたりもするが,そこは姉妹ならではなのか,遠慮も多々ありそうというのは年月を経て見えてきた.傍からだけどとても好ましい関係にあるように見えるし,実際そうだろうと思う.

では異文化育ちで,姉妹にとっても外様の新参者である私との関係はどうか.私は悪くないと感じている.妻や子らと外出する時も,食事も,夕食後子らが寝た後の大人の時間も一緒.今日時点では私達夫婦だけ子供がおり (しかも3人),むしろ妹達に何度もヘルプにやって来てもらっている.CA から GA へ北米大陸横断の引越しをした時は https://j130s.hatenablog.com/entry/2020/08/23/140456,コロナ禍で在宅だったこともあり1ヶ月一緒に居てくれて引越し梱包の大半をしてくれた.今回も第三子が産まれるにあたり,甥・姪に会うのは勿論だが,出産で私達夫妻が病院に詰める際に息子達の面倒を見てくれることになっている.仕事をきちんとやることへの意識が高く,お願いしたことの完遂具合が半端ないし,必要ならもっとやるよと常々言ってもらえる.とても感謝している.そんなだから,妻は勿論のこと,私としても彼女らが助けが必要な時には優先して都合を付けないとと思っている.

わざわざ記事にするくらいだし書きたい点はある.ここ数年気付いことだが,会話がままならない.私に興味がなさそう或いは興味がないように振る舞っているのか,必要なこと以外は一切何も聞いてこない.妻と一緒にいるから会話に入れてもらえているだけと感じる.食卓で会話していても一人抜け二人抜けして私とだけ残ると私に話しかけるではなくあからさまに席を立っていく.逆に私からは話しかけるようにしているが,応答はしてくれるものの長続きしない.或いは長続きする場合は,他の姉妹に向けて会話を続行することが多い,私がその話題の口火を切ったにもかかわらずだ.また,これは米国で会う他の多くの人にも言えることだが,話している際に視線を中々合わせない.1ヶ月2ヶ月一緒にいようがそれは変わらなかった.なお注釈しておくと私は英語であまり不自由しておらず,何もしらない日本人からは英語ネイティヴ話者に見えるレベル (まあ英語は何度も泣きながら頑張ってます).愚痴になってしまったが,まあ妹達は20台後半で私は40台中盤と世代が異なれば,文化背景も違うし言語も通じるとは言え不自由さが目に付くだろう,いかに大好きな姉の夫とはいえやり難さ満載なのかも.20歳台後半独特の全能感や,これからのキャリア・生活に対峙する不安から来る張りのようなものもあるかも知れない.あと5年も経って少し良い意味で丸くなった時に義妹達とどういう関係でいられるか,長い目で楽しみにすることにしている.