30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

知識層のヘイトスピーカーはたちが悪い

米国では中間選挙が3ヶ月後に迫ってるのもあるのかきな臭いニュースが増えてきています.銃撃,暴動予告・未遂,と文字通りキナ臭い.ところで quora.com というサイトの日本語版で米国についてこきおろしてる人達がいるということで覗いてみて驚きました.根拠ない論理というか論理とすら言えない語り部で怒りをぶちまけてる人達がいるのかと想像してたら,そうではなく,在住・就労経験もあり,割とそれなりに色々知ってそうな人達が,問題点を整理した文章で綴っている.ただ,体裁はある程度整ってるものの,中身を読むとやはりというか,問題を誇張し,極端に聞こえる論を展開していて,ある意味読み手を不当に引きつける投稿になってて,それに対しそれなりに賛同の印が付いてしまってる.事実が織り交ざってるので,米国のことを何も知らない読者からしたら,書かれてることすべてが事実なんだと錯覚しても,仕方ないのかも知れません.私も知らない国や地域についてこの手のやり方で書かれた文を読んだらある程度信じてしまうかもです.

 

投稿者達はどうも米国が心底嫌いらしい/或いは心底批判したいらしい,と読めました.こういった "それなりに知ってて,経験もある" 風情の人が極端な意見,社会に対するヘイトとも取れることを吹聴するのは,個人的にはなんか新しいなあと思ってしまいましたが,そうでもないのかな.ネガティヴで声が大きく,フォロワの多い人というのは多かれ少なかれそういう言い方になっているか.あと "ある関係者" の取材内容という,人によっては無条件に信じてしまう"根拠"を元にあること無いこと書くゴシップ記事の構図ともあまり変わらないのかなと.

 

ちなみに私の米国社会に対する意見は複雑です.住んでる人ほぼみんなそうだと思います.世界でも酷すぎる所と,世界最高レベルと思える所が両方ある.すくなくとも,人権に関する様々な議論で世界をリードする人達がいて,その最先端を社会として受容する柔軟さの高さがあるのはスゲーと思います.