30歳過ぎから工学 vol.2

http://d.hatena.ne.jp/j130s/ から移行しました.オープンソースロボットソフトウェア技術者兼主夫. 高校・大学学部文系-->何となくソフトウェア開発業-->退職・渡米,テキサス州でシステムズ工学修士取得,しかし実装の方が楽しいと気付き縁があったロボティクス業界で再就職.現在 Texas 州内の産業用オートメーションのスタートアップに Georgia 州から遠隔勤務.

学術プロジェクト浪人 その弐

1年以上前に学術プロジェクト浪人という記事で, 従事していた研究プロジェクトの停止により自分の授業外活動も止まってしまった旨を書きましたが, 今回もまた, 昨秋から携わっていた学内研究所のプロジェクトが解散になり, その後同研究所内で仕事の口を見つけようとするも失敗に終わりました. 授業や大学院入試等, しばらく自分のことに専念するべきか, それとも今すぐ動くべきか, 少しの間迷うことにします.
ARRI (Automation & Robotics Research Institute)と呼ばれるロボティクス系研究所で, 自律型知能ロボットのアルゴリズム開発のチームに居ました*1. PhD を取ったばかりの常勤研究者の小規模チームにいましたが, プロジェクトのゴールやマイルストーンはじめ一切を明かしてくれないまま直近のタスクのみ与えられる状況が続き, そんな中で突然プロジェクトの解散が告げられました. 常勤の博士課程の学生達からなんとなく伺った感じだと, どうも ARRI の狙いはすぐに産業界に出していける(≒出資が取れる)研究にあったようで, 今回の知能ロボットプロジェクトは即効性が無く, 元々の得意分野である産業用ロボットに注力する, という判断が昨年のプロジェクト開始後1年で下されたように見えます. 人的なゴタゴタもあったのかも知れません.
そういう判断が下されること自体は組織ならば当然あり得ること. 固執しても何も変わらないので, 私は次へと移るしかありません. 昨秋から漠然と考えていたような貢献(ロボットシステムリリース, 論文共著)は当然できず, 作りかけてた小規模のソフトの扱いを今後どうするか決めて, 作業終了です. 私はコミット度合いが小さかったし, 正直(今思えば上記理由で)活発に動けていたとは言えないプロジェクトだったので, 今回のように突然解散を宣告されても私はショックが小さいですが, もしこれが自分の全活動の礎にしているプロジェクトだったなら...と思うと怖いです. 開始数カ月で既にこのプロジェクトは先が見えていた, という人も居て, ちょうどその頃に加入した私としては, 片手間のつもりだったから調べも十分にしなかったとはいえ, 自分の先見の無さにがっくり来ました.
ロボティクス分野に進みたい私としては同所内に残りたかったですが, 春学期終了後の夏の間の常勤勤務を打診したものの断られ, どうやらボランティアもできなさそうです. この研究所に限らず, テキサス大学システム(オースティン校を旗艦校とし私の通うアーリントン校も所属する, 10数校からなるテキサス州立の大学運営組織)全体で 5% の従業員カットが行われている最中のようなので, "6月一杯までだけフルタイムで働かせてくれ" というわがままな学生が却下されるのも無理はありません. 大学院入試も残りがあるし, 春学期も終盤なので, しばらく仕事はしないかも. しかし夏働くには今動かないと. 今週は悩むことにします.

ステーキ @ Dish Restaurant, Dallas, Tx. 米国来て2年間で, 初めてお店でステーキ頂きました. 英語で New York Strip と呼ばれる, サーロインの一部位. 旨かった.

*1:米軍出資だったようなので, 解散したとは言えプロジェクト内容を書くのは控えます.